こんにちは。
来ちゃった。かなりご無沙汰の遊方便りです。
実は現在、このメルマガに画像を貼り付けられる工事をしておりまして、それがうまく行ってからと思っていたのですが、まだ時間がかかるとのことなのでとりあえず、これまでどおりで送ることにしました。
今回もお付き合いくださいませ。
さて、いきなりですが、繁昌亭の、招き看板が変わりました!
その画像をこちらから見ていただけないのが残念ですが、サイトの「ブログ」欄の扉に貼り付けておきます。二度手間ですがあとで見てみてくださいませ。
で、その招き看板ですが、左がBeforeで右がAfter。
遊方の遊の字が、新勘亭流から寄席文字になったんです。
2008年、繁昌亭創作賞を戴いたとき、招き看板を作ってもらえることになり、遊の字も他の看板と同じ寄席文字で書かれる予定でした。
しかし、「遊の字だけは寄席文字以外で」と僕のほうから上方落語協会へお願いしたのです。
その理由は、寄席文字の遊は読めないから。
いや普通は読めませんってこの字。江戸落語でしたら三遊亭とか遊の字はごろごろ転がってるから一般の人でも読めるてなもんでしょうけど、こっちでは寄席文字自体馴染みがないし、「これ、なんて書いてあんの?」なんて言われたら寂しいですやん。そう思って「読める字でお願いします」とわがまま言って、僕だけ特別に字体を変えて作ってもらったんです。
ところがそれから17年。東京の寄席にも出していただくようにもなり、新宿末廣亭の前にドドーンと掲げられてる寄席文字に圧倒され、そして今ではすっかり
「寄席文字の遊のほうがカッコエエぞ」
と思うようになりました。
でもだからといって前の看板を寄席文字に作り直してなんて言えません!
自分から「寄席文字以外で」なんて頼んどいて今さら「やっぱり寄席文字に」やなんて。
お金もかかるし、そんなわがまま言えますか?!
…言っちゃいました。。。テヘ(何が「テヘ」や)
そしたら上方落語協会がなんとその要望に応えてくれて、先月6/9の「繁昌亭ロックフェスティバル」で初お目見えされたのでした。
嬉ーしーいー!!
上方落語協会、大好き、万歳!
しかしなんでも言うてみるもんですね。
ダメモトでもなんでも希望は言うてみる。大事なことやと思いました。
なので皆さまも例えばカフェで
「パフェの生クリーム多めにして」とか、
ケンタッキーフライドチキンで
「熱々の揚げたてのんちょうだい」とか、
中華料理店で
「餃子キレイに分けられるように1個オマケで入れといて」
とか(セコイことばっかりやな)、一応言うてみてください。
あ、もちろんその際、手を軽く合わせて首を傾け、笑顔で可愛気を出すことを忘れてはいけませんよ。
そんなわけでこの招き看板、また生で見に来てください。
読みにくい「遊」の文字ですが、今後誰が見ても「遊方さんや」と言われるように、頑張って名を広げてまいりますゆえ。
では、今回も駆け足で落語会情報をば。
まずはお得な会として「坐摩らくご」
7月23日(水)16:20〜17:00 坐摩神社社務所和室
本町の坐摩神社の社務所で毎年せともの祭りの期間に1席演らせてもらってるのですが、今年は自分の中でのマイブーム、『猫の災難』を演ろうと思っています。
冷房の効いた和室で40分1000円ポッキリ!
ここんとこ進化著しい『猫の災難』を境内で行われてるせともの市と共に楽しみに来てください。
続いて「さのDAY落語会」
7月26日(土)15:00〜レフ関空泉佐野byベッセルホテルズ3階
南海本線「泉佐野」駅前のホテルフロント奥で地味にやってるミニ落語会。
特筆すべきは月亭遊方、桂雪鹿、落語1席ずつの後で一緒にお茶タイム(ドリンクBAR、焼き菓子付き)が設けられてること。
近い距離で30分、質問コーナーやら雑談、ギターも1曲弾き語ります!
噺家2人とのカフェタイムもお楽しみに、よろしければ是非是非です。
予約:080-4766-0911(sho-yaカンパニー)
そして「ロン毛・トーク・ファニー」
7月31日(木)19:00〜ツギハギ荘(南森町)
桂雀喜くんと新作落語1席ずつ。そのあとは恒例のアンケートトーク。真夏でもこたつに入ってお送りします。
この日の僕の演目『代理クルー』は、繁昌亭昼席用で演ることも視野に入れて創ったネタ。つまり解りやすく笑っていただくストーリー。
雀喜くんの『聞き耳トーマス〜海をゆく〜』もおもしろそうですね。
その桂雀喜くんのホームページ「ひらけ!ジャッキッキ」のイベント予約欄からご予約お願いいたします。
https://r.goope.jp/marumarupanda/reservation/event/
楽しい2時間1800円でどやっ!
あ、そしてこの二つの落語会も早耳告知させてください。
8月30日(土)は西宮えびす亭で「月亭遊方 噺の招待席2」
今回は『つぼ算』と『算段の平兵衛』の2席を(時間があれば短い噺をもう1席を)、解説、拘り、裏話やエピソードと共に聴いていただきます。
ちなみにこの日は夜、甲子園で阪神戦がありますが、帰りの電車の中で観戦客とバッティングしないように終わりますのでどうぞご安心してお越しください。
予約:info@yuho-tsukitei.com(UFO基地)
9月12日(金)18:30から繁昌亭で復活!
「どっかんBROTHERS」
古典落語、新作落語、パペット落語の三色団子のような会で、各演目のマクラが3人のトークというところが特徴の会です。
なので何べんも舞台に登場しますよ。
あ、福袋が当たる大人気ないゲームも見どころです。
チケットは、チケットぴあ(Pコード:597-700)、セブンイレブン(要Pコード)、繁昌亭窓口にて3000円
よろしくお願いいたします。
その他の落語会情報はこちらから見てください。
https://yuho-tsukitei.com/event
7/22「桂文治一門会」にもゲスト出演するし、
8/5「百年長屋・遊方基地 #8」では古典落語をネタおろし(初演)します。
今回もたくさん告知させていただきました。
ところでYouTubeの繁昌亭チャンネル(ショート版)では、いろんな噺家の舞台前の様子が見られるのですが、とうとう僕もアップされてしまいました。
基本、出番前のルーティンは見られたくなかったのですが、公開されてしまったのでこちらでも貼り付けておきます。
頬をバシバシ叩くのは、顔面神経を刺激して集中力を喚起し、噛むことを防ぐため。これは病院の神経科の先生に教えてもらったのですよ。
そして扇子にキスは、映画『クールランニング』のワンシーンを真似してやり始めたのがキッカケ。
もうこれをせんと出られなくなりました(笑)
繁昌亭・寄席には、表でも裏でもドラマがありますね。
それでは皆さま、暑さにはくれぐれもお気をつけて。
BGMは前述の映画『クールランニング』(この映画、ホントに爽やかに泣けますよ)のテーマ曲
ジミー・クリフ
『アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ』
夏はレゲエや。
リコモ!(ジャマイカの言葉でまたね)